思わず感嘆の声をあげてしまう、きれいに手詰めされたさくらんぼ。
鮮やかに赤く、容れ物にすき間なくきっちりと並べられた様子は、さながら名人芸を見るよう。一つ一つサイズプレートと合わせて大きさを選別し、同サイズのものだけを並べていくのですが、熟練した腕があってこそ。
ところでこの時のさくらんぼ、実は背中を上に向けて手詰めされているのです。
おなか側にはタテにスジが一本…
粒揃いの美しさを見せるためには、すべての背中が赤く色付いていることが条件。そのため収穫時には、背中も確認しながら摘む…という手間がかけているのです。
さくらんぼの産地の一つである寒河江市では、6月上旬〜7月中旬にかけて、さくらんぼ祭りが開かれます。
中でも、さくらんぼの種吹きとばし大会は人気イベントの一つ。
個人一般、レディース、ジュニア等、各種枠ごとに、さくらんぼの種をどれだけ遠くに飛ばせるかを競い合います。
これまでの最高記録は個人一般20.76m、レディース17.07m、ジュニア15.00m、キンダー6.62m、団体45.76m(3名合計飛距離)とのこと。
コツとしては「地面に落ちてからコロコロと転がりやすくするためにも、実をキレイに食べきること」との事。
舌を丸めて飛ばす技をもった人もいるらしく、種飛ばしにかける情熱はすごいですw